【社会】親の収入と子供の学歴の相関についての考察

こんにちは。

イギリスではEU離脱の問題が大きく取り上げられています。

さて、今回は、教育格差についてです。日本は義務教育の方法が教育格差が比較的少なくなるようになっているのではないかと思っています。しかし、家庭の貧困が原因で満足な教育が受けられないという現状があることも否定できません。

そこで、今回はどのようにすれば教育の格差がなくなるのかどうかを考察してみたいと思います。

教育格差は家庭の収入格差であるという主張がある

基本的に、この主張は以下の公式文書から導き出された意見です。確かに、家庭の収入格差があれば学校外の教育を受けさせることが難しくなるのは明らかですし、一要因として間違っているとは思いません。

ただ、それだけが原因であるという結論に持っていくのは、難しいのではないかと言うのが自分としての主張です。

参考:全国的な学力調査に関する専門家会議(平成29年6月12日~)(第6回) 配付資料|文部科学省

…児童生徒の学力は父親の学歴より母親の学歴との関係性がより強く出ている…

出典:子どもの学力は「母親の学歴」で決まる…? 文科省の衝撃レポート|現代ビジネス

少し話とはずれますが、母親の学歴と相関するという記事も見つけましたが、これに関してはとても興味深く思いました。

この記事では、子供と母親との関係性が密接に関わっている可能性を示唆している点が面白いということを言及しています。

親の収入は親の学歴と相関する

記事の画像をそのまま引用させていただきました。このグラフを見ると、実際に高学歴な人は生涯賃金が高いということが明確にわかります。(※卒業生の就職先の上位20社までのデータを使った推計値)

子供が塾に通う、通信教育を受けるなどによって、学習環境を整えるためには、親の収入が必要になってくるというのは、上記の主張にもありました。

しかし、これを受け入れると、子供の学歴は親の学歴と相関するということができます。つまり、親が勉強が得意だと子供が受験に得意になるという可能性もあるのではないでしょうか。(※「親が頭がいいなら、子供も頭がいい」と短絡的に主張したいのではありません。)

先天的な性格が勉強の得意さを決める可能性はないか

もちろん先程も言及したように、勉強ができる環境が学歴に関係することは否定しません。しかし、必ずしもそれが全てではないのではないかというのは、以下の記事からも伺えると思います。

…犯罪心理学者のレインは、双子を対象とした研究の結果、子どもの反社会的行動の40%から50%は、遺伝によって説明できると主張しています。

さらに、両親、教師、同世代の友達という3者の情報提供者の評価を平均して、対象となる子どもが実際どのように行動しているかを抽出したところ、環境要因はわずか4%に過ぎず、残り96%が遺伝によるものであったとしています。…

出典:「宿命」は変えられるのか?「脳は環境が作るか、遺伝子が作るか」問題|現代ビジネス

少しわかりにくい部分の引用となってしまっていますが、つまり性格は50%程は遺伝的に決まっているという主張です。これは、脳科学的にどういった状況でホルモンが分泌されるのかというプログラムが親から引き継がれるものであると考えると、納得できます。

もしも、これを事実として受け入れるのであれば、環境だけではなく先天的な性格も勉強が得意であることに寄与しうるということが言えます。例えば、大学入試であれば親子の間に以下のような関係性も50%程はあると言えるでしょう。

  1. 親が、もともと英語や数学に興味を持ちやすい
  2. 親が難関大学に合格しやすい性格である
  3. 子供の性格が、親から遺伝する
  4. 子供が、もともと英語や数学に興味を持ちやすい性格になる
  5. 子供も難関大学に合格しやすい性格である

記憶力の良さに個人差はあるものだと思う

これについての研究は、おそらくコンピュータによるシミュレーションをしない限りなかなか正しい結論が導き出せないのではないかと思います。人に対して実験するにあたって、その人の性格や経験といった先天的、後天的要素が記憶定着に対して大きく関わっていることはよく知られているからです。

あまりここで考察することはしませんが、性格や経験といった要素が大きく貢献することを考慮すると、個人差はあるものだと思った方がいいのではないかと思います。

教育格差を埋めるためには

最後に教育格差に対する結論を話します。

勉強が得意ではない子供たちに対して、塾に行けるようにお金を支援するということは、あまり勉強をやりたくない子供の選択肢を狭めることに繋がる可能性もあるのでないかと思います。

もちろん、経済的理由ではなく自発的に勉強がしたいのにできない、という人を支援する制度がないのなら、それは問題だと感じます。

しかし、それよりも資本主義という弱肉強食で勝ち組と負け組がどうしても存在してしまうという仕組みを、もう少し緩和することが大事なのではないでしょうか。

つまり、先天的な違いがあるのは当たり前のことなのだから、教育格差という問題が問題でなくなるというのがより自分の理想に近いです。